全国にみられる民間信仰で、多くの土地では山の神は女神だという。
しかし男神という所もあり、また夫婦(めおと)神としている例もある。
山の神を女神としている地方では、この神は容貌(ようぼう)がよくないので嫉妬(しっと)深く、女人が山に入るのを好まないという。
山の神信仰については、山仕事をする木こり、炭焼き、狩人(かりゅうど)などと、農作をする人々との間では多少の違いがある。
農民の信ずる山の神は、春先山から下り田の神となって田畑の仕事を助け、秋の収穫が終わると山へ帰り山の神となるという。
山仕事をする人々は、山の神が田の神になるというようなことはいわない。
山の神の祭日には山へ入ってはならぬという。